【校長コラム 令和7年 第9号】
夢を叶えるプロジェクト
鉾一生には、将来、地域の核となって社会貢献し、世界をつなぐグローカルリーダーとして活躍してほしという願いがあります。そこで、各界の著名人から刺激のあるお話をいただき、生徒自身が生きるヒントやエネルギーをチャージしていく機会になればと考え、『ほこいちプロジェクト(未来を切り拓く人材育成)』として企画した講演会の内容をご紹介します。
【ほこいちプロジェクト講演会第1弾】
1月27日、株式会社メルカリの取締役会長・株式会社 鹿島アントラーズFCの代表取締役社長である小泉文明氏より、好きなことから道を開いていった学生時代のエピソードや、面白いことをとことん突き詰める生き方についてお話しいただきました。私もパワーをいただきましたが、これからを生きる生徒たちも、あこがれのメルカリやアントラーズの経営者のお話を聴けた喜びと、生きるヒントをいただけたことで、大満足の1時間となりました。
小泉氏のアントレプレナーシップ(起業家精神)は、これからを生きる人たちに大事なことです。アントレプレナーシップとは、世の中の課題に対して新しい解決策を打ち出し、リスクを恐れずに立ち向かっていく精神・姿勢のことです。目まぐるしく変化する時代の流れや変化に対し、与えられたことだけをするのではなく、自ら枠を超えて行動を起こし、立ち向かっていく力は、あらゆる職業で求められています。
【ほこいちプロジェクト講演会第2弾】
2月8日に、東京大学教授で脳研究者の池谷裕二氏をお招きし、勉強で悩める生徒諸君に脳研究のお立場から、ユニークなご提言をいただきました。TBSの情報番組『情報7days』のコメンテーターとしてご存じの方も多いかと思います。ご専門の海馬のことからはじまり、勉強のこと、恋愛のこと、脳の働きと生活のしかた、特に睡眠のことなど、ためになるお話が盛りだくさんでした。
大変気さくなお人柄で、講演後、「大洗鹿島線の乗車までたっぷり時間があるので、質問のある方はぜひ校長室まできてください。」とおっしゃってくれました。果たして、10分後、校長室には50人以上の生徒が、次々に池谷先生とお話をしにやってきました。生徒たちは池谷先生と波長が合うのか、いろいろな質問をして、回答をいただいては元気に帰って行きました。
池谷先生のお話で、やっぱりそうか、と思ったのは、復習が大事ということです。脳は何度も刺激を受けることで、学習した内容を深くインプットすることができる。一夜漬け(集中学習)でも計画学習(分散学習)でも、翌日のテストの成績は変わらないが、2日目以降の定着率は大きく変わる。毎回一夜漬けでその場を凌いでいると、脳に記憶が刻まれず、目標や夢から遠ざかってしまうようです。「毎日コツコツ」が大事なことを、この日、脳の仕組みから明らかにしてくれました。また、寝ている間に、記憶が整理されるため、徹夜は最悪とのことでしたね。
私は、池谷先生ご専門の「海馬」に期待しています。ここは記憶を司る部位ですが、脳の中で唯一、いくつになっても細胞が増える場所だそうで、〇〇歳の私は大いに生きる勇気をいただきました。ただし、脳に刺激を与えなければ、海馬の細胞はどんどん死んでいくそうです。夢を叶え、幸せになるには、年齢に関係なく、常に「アクティブ」であることが、大事です。
3月 学校長 飯山美都子
本校は、令和6年度から
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