【校長コラム 12月】
挑戦の冬
総合型選抜と学校推薦型選抜など年内入試の結果が出そろい、49.6万人が受ける共通テストまで、あと1ヶ月をきりました。
毎朝見る高三生たちの表情は、昨年の修学旅行で見せた屈託のない笑顔から、引き締まった深い表情に変わりました。これまでの様々な思いや苦悩を抱えながらも、たくましく、一日一日を全うしている様子がうかがえます。
大学入試といえば、極寒の時期に行われるものでしたが、現在は、9月から来年3月の国公立大学後期まで、実に長期にわたる多種多様なものとなっており、受験生たちは、まず、自分はどのタイプの入試に挑むかの選択を迫られるところからスタートします。
少子化、各大学の抱える経営上の問題、共通テストの難化など、様々な社会的背景がもたらす現行の入試制度により、高校現場では様々な対応を迫られています。
そのような中、鉾田一高の生徒たちには、納得度の高い進路先を手に入れてほしいと強く願っています。これは必ずしも、偏差値ベースの難易度の高い大学という意味ではありません。自分が本当に学びたいことを実際に高いレベルで学べ、将来の夢を実現できる可能性が限りなく高いという要件を満たす、自分にとって最適な大学を見つけ出すことを意味します。
受験は甘くはないけれど、その後の長く続く起伏のある人生から見れば、必ずしも大きな出来事ではありません。
ですから、進路先を熟考した上で、結果を恐れず果敢に入試にチャレンジしてほしい。納得できる挑戦をすれば、その合否にかかわらず、そのプロセスの中で得るものこそが、その後の人生に大きなプラスをもたらしてくれる、そのことだけは間違いがないと確信しています。
最後に、頑張る鉾一生に、困難に打ち勝つ詩を贈ります。
冬が来た
高村光太郎
きっぱりと冬が来た
八手の白い花も消え
公孫樹の木も箒になった
きりきりともみ込むやうな冬が来た
人にいやがられる冬
草木に背かれ、虫類に逃げられる冬が来た
冬よ
僕に来い、僕に来い
僕は冬の力、冬は僕の餌食だ
しみ透れ、つきぬけ
火事を出せ、雪で埋めろ
刃物のような冬が来た