お知らせ

【校長コラム 令和6年度 第5号】


学びと体験を力に変える秋


 朝晩の空気に秋を感じる9月がスタートした。高校3年生にとっては、これまでの努力とエネルギーを自分の進路決定に向けて集中する季節の到来だ。忙しい毎日を送る生徒は時間の使い方が実に上手い。目指す進路に向けて、これまで培った気力・思考力・体力が、自身の学力伸長に大いに役立つことを期待する。

 この夏を振り返ると、45年ぶりのインターハイ出場を果たした女子ソフトテニス部は、猛暑の長崎で、最後までよく戦い抜いた。部員、教員、保護者全員が一つになって一球一球に声援を送り、ともに闘った姿も忘れない。そこには、勝つための努力と辛抱強さ、諦めない強さがあった。
 競技かるた部は、岐阜で行われた全国総文祭で、並み居る強豪校を相手に闘い、堂々の5位入賞を果たした。ベスト8入りは初の快挙である。全国かるた選手権出場も併せて、毎年上位であり続ける努力と苦労は並大抵ではない。
 県主催のグローバル人材育成プログラム「The World Scholor’s Cup2024」世界大会に出場した附属中出身で高校2年の山口さんは、仲間と協力し戦略を立てて、ケニアのチームにディベートで勝利したことや、国籍を超えてたくさんの人たちと交流したことなど充実した体験を語ってくれた。

 「文武不岐」の校風の中で、生徒たちは文武の知識を得、体験し、仲間と切磋琢磨しながら技術的にも人間的にも成長していることを実感した夏だった。新たな経験やチャレンジによって、世界の見え方は変わる。
9月からも、鉾一生が日々の努力とチャレンジ精神をもって、大きく成長できるよう我々スタッフも大いにサポートしていこう。
                        
 台風の進路も世界の情勢も不確実なことばかりだが、鉾一で学んだ生徒たちがさらに成長し、地域や未来に貢献しうることは確実である。


                         
9月1日 学校長 飯山美都子